台湾:入出境(入出国)
last update : 2024/12/07
査証
査証 – 台北駐日経済文化代表処
https://www.roc-taiwan.org/jp_ja/post/446.html
以下の条件を全て満たす場合は入国から90日まで査証が免除される。電子渡航認証システムに相当するもの(アメリカのESTA等)もない。
- 就労や居住目的ではない
- パスポートの残存日数が90日以上(日本国籍の旅券での入国者は滞在予定日数以上)
- 台湾から第三国への搭乗券・乗船券がある(要は帰りのチケット、最近は日本出発時の空港のチェックイン時に確認を求められることが多い)
なお、滞在期間の延長は原則できないため、それ以上滞在する場合は査証を取得するか一旦台湾から出国する必要がある。
また、長期滞在と査証免除目的の入出国(査証免除期間ギリギリまで滞在→出国後数日内に再入国、通称ビザラン)を頻繁に繰り返していると入国拒否をされる可能性があるのでほどほどに(1~2回程度ならほぼスルーされるようだが)。
査証の申請方法
Online visa application form
https://visawebapp.boca.gov.tw
※査証申請ページ(英語)
上記の査証申請ページに情報を登録後、東京・横浜・札幌・大阪・福岡・那覇にある台北駐日経済文化代表処の窓口に必要書類(申請書類、指定された残存期間があるパスポート、写真2枚、帰国用の航空券、手数料、短期停留査証以外は必要書類)を持って申請を行う。
査証の発給は原則翌営業日となり、即日の場合は手数料が50%増となる。
査証の種類と費用
- 短期停留査証(180日)
- 商務停留査証(90日)
- その他(退職者向け、語学研修、長期居留、ワーキングホリデー等)
一度出国すると失効する一次査証と、期間内なら何度でも入出国が可能な数次査証の2種類がある。
発給費用は一次査証が5000円、数次査証が10000円(種類によって異なる場合がある)
なお、2009年2月から日本国籍保持者に対しての査証免除期間が30日から90日に拡大されたため、日本のパスポート所持者は長期の留学や居住、現地就労など特別な理由がない限り査証の申請は受け付けてくれないことがあり、査証免除の範囲内でどうにかしろ的な対応になりやすい。
日本出国
※本記事ではチェックイン等に関しては扱わないので、その辺りは利用する航空会社に確認すること
出国時の税関手続 : 税関 Japan Customs
https://www.customs.go.jp/kaigairyoko/syukkoku.htm
外国製品の持ち出し
7201 外国製品を持ち出す場合の手続(カスタムスアンサー) : 税関 Japan
Customs
https://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/keitaibetsuso/7201_jr.htm
新品に近い時計・ネックレス・カバン等の海外ブランド品は日本帰国時に課税される可能性があるため、入国審査の手前にある税関カウンターで外国製品の持出し届を記入、提出し控えを受け取る。
要申請物品
7305 現金等の持出し(持込み)(カスタムスアンサー) : 税関 Japan
Customs
https://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/keitaibetsuso/7305_jr.htm
以下の物を持ち出す場合は税関カウンターで申請書の提出が必要となる。
- 100万円相当以上の現金、小切手、有価証券
- 1kg以上の金地金
チェックイン
台湾は査証免除での入国条件として復路もしくは第三国へ出国する搭乗券・乗船券を所持している必要がある。
2、3ヶ月など長期の滞在になる場合で帰国日が決まっていない場合でも必要になるので、必要に応じて予約変更が可能な航空券などを用意する必要がある。
以前はあまり確認されることはなかったが、最近は日本出国時のチェックインの際に確認を取られることが増えている。
航空券予約時に往復で発券した場合は問題ないが、予約が別れていたり別の航空会社で発券した場合は提示を求められる場合があるので、予約が解るもの(旅程表のメール画面や印刷物、航空会社のWebやアプリの予約画面等)はチェックイン時に出せるようにしておくこと。
セキュリティチェック
対策が必要な物
液体物
航空:国際線の航空機客室内への液体物持込制限について – 国土交通省
https://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000006.html
液体物の持ち込みについて(国際線) | 成田国際空港セキュリティーガイド
https://www.narita-airport.jp/jp/security/liquid/
機内には100ml以下の容器に密閉されたのものであれば容量1000ml以内(20×20cm以内のサイズが目安)のジッパー等で封が出来るビニール袋に入れたものが1袋まで持ち込むことが可能となっている。
保安検査場でX線を通す前にカバンから出しておくと途中で止められたり荷物を開けられたりせずスムーズに進むかもしれない。
ペースト状(味噌や歯磨き粉)のものや水菓子(プリンや水羊羹)、スプレー缶(噴射弁にキャップ等で固定されている)も対象。
以下の物は100ml以下かつビニール袋に入れても持ち込みはできない
- 混ぜるな危険等の表記がある洗剤類等
- エアダスターやカセットボンベ等引火性ガスを使用しているもの
- 出国手続き後の免税店や自販機で購入したものは下記の酒類も含めて原則制限はかからない
消毒剤、消毒グッズ類
医薬部外品に分類され家庭用に一般販売されている消毒除菌剤(度数75%以上の消毒用アルコール、ジェル、スプレー、除菌シート等)は1容器あたりの容量または質量が0.5kg(リットル)以下かつ1人当たり2kg(リットル)以下が上限。機内持ち込みの場合は上述の液体類の制限もかかる。
亜塩素酸ナトリウム水溶液が発生するものは腐食性物質に該当するため機内持ち込み、受託手荷物共に不可。
飲食物
生鮮食品や肉製品は原則として持ち込み持ち出し不可。缶詰やレトルトパウチのような密閉かつ高圧滅菌されているものであれば可能な場合もあるが要確認。
また、健康食品やサプリメントのような包装や形状が医薬品に似ているものは誤認される場合があるので、可能な限り未開封や製品名が解る状態を推奨。検疫検査にかけられて時間や手間がかかる場合がある。
医薬品類
台湾への持ち込みの制限として処方薬は最大2ヶ月分(処方箋等を持参し申告すれば最大6ヶ月分)まで、一般医薬品は1種類当たり12点(瓶、盒、缶、包、袋)が上限かつ合計36点までという制限が存在する。
また、特に粉末・顆粒・錠剤形状のものは可能な限り製品名や配合成分が判別できる未開封又は包装状態で持ち込むことを強く推奨。違法薬物や不正使用の輸入目的と疑われる可能性がある。
酒類
小売販売されている容器等に収納されていることも条件。
また、一定数量以上だと関税がかかる。
- アルコール度数が24~70%のものは機内持ち込み、預託手荷物の合計で5kgまで
- アルコール度数70%超えのものは持ち込み、預託共に不可
ノートPC・タブレット端末類
X線検査機に通す際にカバンから出さないとほぼ確実に開けられる。
スマートフォンくらいの大きさのものは場合は問題ないが、タブレット端末はカバンから出せと言われることが多い。
リチウムイオン電池
160Wh以下の物(例:出力5VのUSBバッテリーの場合は32,000mAhまで)
バッテリー単体の場合は短絡処理が行われているものが2個まで。
ノートPCやデジカメなど機器に取り付けられているものは個数制限はないとされているが、モバイルバッテリーは航空会社や空港、係員の判断次第のところがあるのであまりにも大容量のものや複数個持ち込む場合は注意。
↓参考ページ
航空便手荷物に関するリチウム電池関連情報
https://tw.cytn.info/p/lithium-battery.html
喫煙用オイル・ガスライター、及び安全マッチ(茶色の面を擦らないと着火しないもの)
台湾入境
(2019/2現在)2018年後半に発生し現在も続いている中国大陸の非洲豬瘟(アフリカ豚コレラ)、2019年2月にはベトナム北部でも発生が確認された影響で、現在台湾の各空港や港湾における動植物検疫が物凄く厳しくなっている。
このため、豚に限らず肉製品全般の持ち込みが禁止になり罰金も大幅に引き上げられている(発生国から豚肉製品を持ち込んだ場合でも最低20万元)。
肉エキス等は今のところは公告にはないが、職員判断でアウトになる可能性も否定できないので、面倒事に巻き込まれたくないのであれば食肉が関係してくる食品(スナック菓子等)もできるだけ持ち込まない方が良いかもしれない。
台北駐大阪経済文化弁事処の日本語による公告
https://www.roc-taiwan.org/jposa_ja/post/18791.html
注意が必要な主な携行品
台湾:海關(税関)も参照
・お馴染みの禁止品目(武器類や麻薬類、ワシントン条約に抵触しそうな物品、権利侵害品等)
・大量の現金及び貴金属類
・酒類及びタバコ類(電子タバコ類は原則持ち込み禁止)
・肉製品及び生鮮食品
・未加工の動植物
・大量の土産物
・処方薬(特に向精神薬や睡眠導入剤)及び大量の市販薬
・別送品がある場合
中華民国出入国通関案内(入国編) – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=T_H42vBKpSE
※入国時税関検査を受ける際の注意事項(日本語、繁體中文版、英語版)
入境程序宣導影片 – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=_FXJqKe49kQ
※桃園機場の入境順序説明(繁體中文/英語)
桃園國際機場-入境申報
https://www.taoyuan-airport.com/main_ch/docdetail.aspx?uid=348&pid=12&docid=113
入境旅客-臺北關中文版網站
https://taipei.customs.gov.tw/multiplehtml/3392
深夜早朝は開いている入国審査のカウンターが少ないので非常に混雑し30分以上かかることもある。
入国審査前でしかできないことは臺灣之星や亞太電信のSIM購入くらいなものなので、急いでいるなら可能な限り入国審査場まで突っ走った方が良いかもしれない。
また、高雄機場で先行導入されていた指紋チェックは他の空港でも導入されたため余計時間がかかるようになり、反応が悪い機械に当たったり、機械音痴の客が大量にいると最悪な事態となる。
外來旅客快速查驗通關(常客證)
過去12か月以内に3回以上台湾へ入出国していることが発行条件。優先入国審査レーンを利用できる。
詳細は外來旅客快速查驗通關(常客證)のページを参照。
入國登記表(入国カード、Arrival Card)
※2024年5月頃(?)より入国カードの様式が横型へと変更になっており、記入項目が微妙に変更されている。変更点は居住地住所欄が削除され、代わりに滞在中の連絡先(台湾で繋がる携帯電話番号orメールアドレス)と出生地(出生した国や州省を記入?、日本国籍の筆者は「JAPAN」で何も言われなかった)の記入欄が増えた。
記入例(画像クリックで拡大)
網路填寫入國登記表(オンライン入国カード)
網路填寫入國登記表(ARRIVAL CARD)(申請ページ、英語)
https://niaspeedy.immigration.gov.tw/webacard/
※画面下部の「Yes, I understand the content and requirement above, and
want to apply.」のリンクから入力画面へ
※2024年現在、どうやらオンライン申請が前提となっているようで、航空機内で入国カードを配らない、客室乗務員に言わないと貰えない航空会社や便があるとの報告があるので注意。可能な限り搭乗前にオンライン申請を完了しておくことを強く推奨。
2015/7/1以降台湾に入国する際にオンラインで入国カードの申請できる制度。
この制度を利用すると飛行機内で入国カードを記入する手間が省けるが、それ以上のメリットはない。
また、入国審査官にオンライン申請した旨を伝える必要がある(2024年現在はオンライン申請済みであれば何も言わずに入国審査官にパスポートを渡すだけでそのまま審査が進むことがほとんど)
記入・選択例(画像クリックで拡大)
※入力画面が現在のものではないので注意(差し替え予定)
制限区域内の荷物の預け
台湾桃園国際空港-手荷物
繁體中文:https://www.taoyuan-airport.com/main_ch/docdetail.aspx?uid=349&pid=12&docid=134
日本語:https://www.taoyuan-airport.com/main_jp/docdetail.aspx?uid=1617&pid=1617&docid=197
輸入禁止や課税される等の理由で台湾に持ち込みたくない場合は、桃園機場であれば手荷物受取場にある「存關行李」のカウンターに最長30日まで預けることが可能。料金は重量に応じて200~500元。出国後の免税店のそばにあるカウンターで受け取りができる。
関連項目
台湾:行李寄存・自動存物櫃(寄物櫃・儲物櫃)(荷物預け・コインロッカー)
https://tw.cytn.info/p/taiwan-luggage-storage.html
台湾出境
台湾:海關(税関)も参照
免税手続きに関しては台湾:退税(免税)を参照
出国時税関検査を受ける際の注意事項 – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ECk_j2-t1vs
出境程序宣導影片 – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=owd4zi_TuOw
※桃園機場の出境順序説明(繁體中文/英語)
桃園國際機場-出境申報
https://www.taoyuan-airport.com/main_ch/docdetail.aspx?uid=336&pid=12&docid=97
出境旅客-臺北關中文版網站
https://taipei.customs.gov.tw/multiplehtml/3394
最近、桃園機場の離発着便の増加及びテロ警戒による保安検査の強化により、チェックインや特に出国時の保安検査・出国審査にかなりの時間がかかる(混雑時間帯は1時間程度はかかる)。
チェックイン締切時間ギリギリだと搭乗できない可能性があるため、慣れていなければ2時間半前、そうでなくても2時間前には必ず到着するようにしておきたい。
退税の手続があるならばさらに1時間の余裕は見ておく。
混雑時間帯に1時間半前到着だとチェックインは優先されても、保安検査と入国手続きで乗り遅れる可能性がある。
また、可能であればオンラインチェックインや自動チェックイン機を利用するようにする。
特に混雑する時間帯
5:00~8:00、特に第一ターミナルの混雑が激しい。目的地へ昼前に到着できる便が多いため、退税カウンターは4時過ぎには団体旅行客の群れに占拠される。
14:00~18:00、第二ターミナルの混雑が激しい傾向にある。東アジアや東南アジア各地へその日のうちに帰国できる便が多い。大量の荷物を抱えた乗客が多いためチェックインや保安検査に余計時間がかかる。退税カウンターの混雑は熾烈を極めるため1時間の待ち時間は見ておいた方が良さ気。
日本入国
詳細は台湾:海關(税関)を参照
免税範囲を超えていたり、別送品がある場合は赤い表示のあるゲートを通る必要がある。
スーツケース以外に大きいカバンやバックを持参していたり、男性の一人客だと荷物チェックに引っかかりやすい傾向がある模様。
到着が夜になる場合は空港からの移動手段の最終便の出発時間に注意が必要。
日本人の場合は入国審査や税関検査に時間がかかることはあまりないが、航空機がB777・B787・A330・A350等などの大型機材の場合手荷物受取に時間がかかる場合がある。
特に訪日海外旅客は手荷物が多い傾向にある。
2021年以降、首都圏の公共交通機関の最終便の繰り上げが相次いでいるので、乗り継ぎが発生する場合は注意が必要。
関連記事
パスポート
https://tw.cytn.info/p/taiwan-japan-passport.html
外來旅客快速查驗通關(常客證/常客証)
https://tw.cytn.info/p/taiwan-speedy-immigration.html
台湾:海關(税関)
https://tw.cytn.info/p/taiwan-japan-customs.html
台湾:退税(免税)
https://tw.cytn.info/p/taiwan-tax-refund.html
リチウム電池関連
https://tw.cytn.info/p/lithium-battery.html
日本⇔台湾 航空便
https://tw.cytn.info/p/taiwan-japan-airline.html
台湾桃園国際空港(TPE)発着バス路線一覧
https://tw.cytn.info/p/tpe-airport-bus.html
台湾:通貨・外幣兌換(外貨両替)
https://tw.cytn.info/p/taiwan-currency-exchange.html
台湾:預付SIM卡(プリペイドSIM)
https://tw.cytn.info/p/taiwan-prepaid-sim-card.html
台湾:行李寄存・自動存物櫃(寄物櫃/儲物櫃/置物櫃)(荷物預け・コインロッカー)
https://tw.cytn.info/p/taiwan-luggage-storage.html
ロストバゲージ・手荷物破損
https://tw.cytn.info/p/lost-baggage.html
台湾:トラブル発生時
https://tw.cytn.info/p/taiwan-troubleshooting.html
2024/12/7:入国カードの様式変更について注記
2024/6/12:全体的に微修正
2024/1/7:チェックインの項目追加、サムネイル写真追加、全体的に微修正
2023/12/17:全体的に微修正
2023/11/18:全体的に微修正
2022/7/4:入国カードの画像を追加、全体的に微修正
2022/4/4:網路填寫入國登記表が停止中の注意書きを追加、リンク切れを更新
2022/1/20:入国時税関検査を受ける際の注意事項の動画を日本語版に差し替え
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