ロストバゲージ・手荷物破損
Last Update:2025/01/17
基本情報
台湾や日本の空港や航空会社でのロストバゲージや手荷物破損は他国に比べると遭遇頻度はかなり低いが、乗り継ぎなどが絡むと発生しやすい傾向にある。
ロストバゲージと考えられる原因
一口にロストバゲージと言えども様々な状況や原因がある。
搭乗便に載りきらなかった場合
荷物が大量になりがちな国際便だとたまに発生し、この場合は後続の便で到着することが多い。
航空会社の航空輸送約款では搭乗客と同一の便に受託手荷物を積み込むことを保証していないことが多く、数時間程度の遅延の場合は航空会社から補償が受けられない場合がある。
手荷物の到着が遅れたことによる影響が大きい場合や日を跨ぐような長時間の遅延の場合は、身の回り品程度の補償(現物支給又は代替品購入後に事後精算)は受けれられる場合があるため、必要があればバゲージクレームカウンターに申し出る。
異なる行き先の便に載ってしまった場合
いわゆる発地での仕分けや積み込み先のミス。
この場合、間違って乗せられた行き先次第では戻ってくるまでに相当な時間がかかる。
また、仕分けの機械が過去に貼られたシールやタグ等を読み込んで別の便と認識して仕分けてしまうケースもあるためこれらは事前に剥がしておく。
ターンテーブルの乗せ間違え
同一航空会社の同時到着便が多い空港で発生しやすい。
延々と荷物が出てこない場合は、周囲のターンテーブルに見渡すと目的の荷物が回っていることがある。
ターンテーブルにおける荷物の取り違え
ほとんどの人間はタグの番号は見ずにそれっぽい荷物やスーツケースを見つけたら引っ掴んで税関レーンへ進んでしまうことがほとんどということは頭に入れておいた方がいい。
対策としては黒やシルバーなどありふれた色のスーツケースは取り違いが発生しやすいため、赤・黄・蛍光色など目立つ色のものにするか、一目でわかる大きいステッカーでも貼っておく。キーホルダーやスーツケースバンド程度だと見落とされる可能性が高い。
また、意図的に持っていかれるケース(要は盗難)もあるため、可能な限りターンテーブルの出口付近を注意しつつ、目的の荷物が見えたら荷物に近寄り、早めにピックアップしてしまうことも対策として有効。その際には必ずバゲージタグの番号と名前の照合確認は行うこと。
なお、出発空港のロビーなどでパッキングしているのに目をつけられ、到着空港で速攻で持ち去られることも十分に考えられる。空港でスーツケースを開かないのが望ましいが、そうもいかない場合は高価・換金性・希少性の高いものは受託手荷物に入れない、解らないような袋に入れておく、可能な限り受託手荷物ではなく機内手荷物として携行するなどの対策は考えておく。
本当に行方不明の場合
原因としてはタグの欠落で追跡が不能になったなどが考えられる。
長期でもない限り旅行中に戻ってくることはまずない。仮に見つかったとしても手物に戻って来るまで相当な時間がかかることが予想されるため、補償の手続きと同時に必要なものの購入も考えて行動を移す必要が出てくる。
手荷物の破損
スーツケース
4輪タイプの車輪は出っ張っている関係上破損や無くなっているケースが多い。なおスーツケースの車輪の破損は航空会社によっては補償の対象外となっていることがあるので注意。
破損リスクを考えるのであれば車輪部分が保護されている2輪タイプにするか、いっそのことボストンバックと小型のキャリーカートという組み合わせにしてしまうのも手。
追加費用が許容できるのであれば宅配業者等のカウンターでラップ巻き梱包して貰うことも検討。
人為的に破壊されている場合
税関や保安検査で開封される際に鍵がかかっていると鍵やカバンを破壊して検査するケースがある(特にアメリカで多い模様)。
ちなみにTSAロックはあっても破壊されることが多いため、航空会社や空港によってはTSAロックの鍵でもかけるなといったアナウンスをしているケースも見受けられる。
この場合、航空会社に責任はなく、空港や保安機関も正当な検査行為としているため、携行品損害や手荷物破損の保険に加入していない限り補償はまず受けられない。
クレームカウンターで破損証明書を発行して貰い、後日保険会社などに請求することとなる。
傾向と対策
一目で自分のものと判るカバンやスーツケースを利用する
目立つものは取り違え対策として以外でも捜索時の目印になるため発見の確率が上がる。
また、取り違えを装った盗難の牽制にもなる。
黒・白・シルバー辺りの色は数が多く目立ちにくい。暗めの青(紺)や緑色・グレーも同様。
赤や黄色の暖色系統や蛍光色は目立ちやすいが、目立つが故に他の乗客のものと色や形状が被るとろくに確認せずに引っ掴んでいくケースが考えられるため、でかいステッカーを貼る等の一目で解るような工夫が必要かもしれない。
名前、住所等の連絡先を記載したバゲージタグを付ける
遥か彼方へ荷物が旅立ってしまった場合に戻ってくる可能性を上げるための対策。
個人情報が気になる場合はバックの内側でもいいので、とにかく開けて気付きやすい場所に封入しておく。
荷物を預ける際にタグ等をしっかりと確認する
稀にチェックイン時に手荷物タグのシールを間違えて発行している場合があるため、シールに記載されている行き先と便名はしっかりと確認する。複数の便のチェックインが行われている場合は特に注意。
経由便を利用しない、もしくは乗継地点を考える
ロンドン・ヒースロー空港やパリ=シャルル・ド・ゴール空港、シンガポール・チャンギ空港など巨大な空港は取扱量の関係で頻繁にロストバゲージが発生しているため、これらの空港での乗り継ぎ、特にバゲージスルーを行うと積み間違え等によるリスクが高い。
紛失して致命的なものは受託手荷物に入れない
貴重品や電子機器類は当然としても、必要最小限の洗面用具や下着類は機内に持ち込んだ方が良い。
初見の都市で身の回り品を調達するのは結構な労力を要するため。航空会社によってはこれら一式を補償として渡してくれる場合もある。
補償が受けられる条件
以下の状態や物品の場合は原則航空会社側では補償されないケースが多い。
海外旅行保険は商品や契約内容による。
- スーツケース等の鍵、持ち手、車輪及び中身の保護に影響がないレベルの傷、破損
- サーフボード等の大型のスポーツ用品の破損(航空会社側でも別途保険を掛けることを推奨している)
- 貴重品や電子機器などの壊れやすいものなど、航空会社側で受託手荷物の内容物として認めていないもの
補償の基準
国際便の補償額の基準としてワルソー条約とモントリオール条約というものが存在する。
ワルソー条約が適用された場合、機内持ち込み手荷物は一人当たり最大332SDR※(約49,900JPY)、受託手荷物は最大17SDR/kg※(約3,432JPY)/kgと規定されている。
モントリオール条約の場合は一人当たり破損・紛失・延着の補償額は、最大1,288特別引出権1,500ユーロ又は約1,700米国ドル(約260,000JPY)とされている。
台湾から日本に乗り入れている航空会社は全てワルソー条約及びモントリオール条約を適用するとなってはいるが、どちらが適用されるかは着地とその時の状況による模様。台湾はモントリオール条約が未締結なため台湾着便はワルソー条約に従って処理される可能性が高いと思われる。
ただ、モントリオール条約を適用してもらうには補償対象の荷物全てに対して価格の証明を行う必要があり、実際にやろうとすると凄まじい労力と時間がかかり実質不可能に近いため、キロ当たり20USD(証明なしだとこの額が提示されることが多い)で処理されるケースがほとんどの模様。
※Special Drawing Rights(特別引出権)主に国際運送で用いられる国際通貨単位、2025年1月現在1SDR=約202JPY
ワルソー条約・モントリオール条約
https://www.iatatravelcentre.com/e-ticket-notice/1247228950.htm
特別引出権 – Google 検索(各種通貨との計算が可能)
https://www.google.com/search?q=特別引出権
手続き
まず前提として、何かあった場合は自分から要求をはっきりと伝えないと取り合ってすら貰えない。困っていることや現時点で必要なものは明確に伝える必要がある。
日本語が通じない場合はGoogle翻訳アプリ等を使って何とかする(スマホアプリの場合は通信環境がない場合を考えて言語パッケージをあらかじめダウンロードしておく)。
手荷物に何かあった場合は、手荷物受取所にある各航空会社のバゲージ・クレーム (Baggage Claim)カウンターに申し出ます。
ロストバゲージにしても破損にしても、預ける前の荷物の状態がわかるとスムーズに手続きが進みやすいので、荷物を預ける前にスマートフォン等で手荷物を撮影しておくことを推奨。
桃園空港の場合、バゲージ・クレームカウンターはエバー航空、チャイナエアライン、キャセイパシフィック航空があり、これらの航空会社以外はこの3つのどこかに業務を委託している形になる(受け付けている航空会社がカウンターに掲示してある)。
入国後に破損などに気付いた場合は、航空会社の空港カウンターかサポートセンター等に問い合わせて対応して貰う。解からなかったりカウンターが閉まっている場合は、空港の案内所に問い合わせ先を聞く必要がある。
あまりにも時間が経過すると対応して貰えないことがあるので早めに連絡することが重要(7日以内の申告を条件にしている航空会社が多い)。
関連リンク
各航空会社の荷物トラブルに関するページ
ANA 全日空
https://www.ana.co.jp/ja/jp/international/prepare/baggage/damage_accident/accident.html
JAL 日本航空
https://www.jal.co.jp/inter/baggage/accident/
Peach
https://support.flypeach.com/hc/ja/articles/360020828314-受託手荷物が破損した場合について教えてください
Jetstar
https://www.jetstar.com/jp/ja/contact-us/lost-damaged-and-delayed-baggage
エバー航空
https://www.evaair.com/ja-jp/managing-your-trip/other-information/lost-mishandled-baggage/
チャイナエアライン
https://www.china-airlines.com/jp/jp/fly/prepare-for-the-fly/baggage/lost-damages-baggage
キャセイパシフィック航空
https://www.cathaypacific.com/cx/ja_JP/travel-information/baggage/lost-and-damaged-baggage.html
タイガーエア台湾
https://www.tigerairtw.com/jp/welcome-on-board/baggage
Scoot
https://www.flyscoot.com/jp/baggage-recovery
2025/1/17:全体的に更新
2020/2/14:全体的に更新
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