ロストバゲージ・手荷物破損

last update : 2020/02/14

東アジア諸国での遭遇確率はそこまで高くはありませんが、ヨーロッパの大きい空港(ロンドン・ヒースロー空港、パリ=シャルル・ド・ゴール空港等)だと結構な確率で遭遇します。

このページではロストバゲージや手荷物の破損、補償内容や手続きの情報についてまとめます。

基本情報

ロストバゲージ

ロストバゲージと言えども色々と種類があります

・搭乗便に載りきらなかった場合

荷物が大きくなりがちな長距離国際便だとたまにあり、この場合は後続の便で到着することが多いです。

航空輸送約款では搭乗客と同一の便に受託手荷物を積み込むことを保証していないことが多いので、この場合は遅延の程度次第では航空会社から補償が受けられない場合があります。
大きく遅延する場合は身の回り品程度の補償は受けれらるので申し出てみましょう。

・異なる行き先の便に載ってしまった場合

いわゆる仕分けミスで、クレームカウンターで「あなたの荷物は今シドニーに向かっているわ」といった感じで告げられることでしょう。
この場合、間違って乗せられた行き先次第では戻ってくるまでに相当な時間がかかります。このため、荷物が旅程に合流できない場合は出発空港や自宅に戻してもらうように要請しましょう。

また、仕分けの機械が過去に貼られたシールタグを読み込んで別の便と認識して仕分けてしまうケースもあるので、ちゃんと剥がしておきましょう。

・ターンテーブルの乗せ間違え

同時到着の便が多い空港で発生しやすいです。この場合、荷物のステータスは到着となっているのでクレームカウンターですぐに原因を特定するのは困難です。

延々と荷物が出てこない場合は、周囲のターンテーブルにも注意を向けてみましょう。

・ターンテーブルにおける荷物の取り違え

ほとんどの人間はタグの番号なんて見ていません。それっぽい荷物やスーツケースを見つけたら引っ掴んで税関レーンに進んでしまいます。

黒やシルバーなどありふれた色のスーツケースは取り違いが発生しやすいので、赤・黄・明るい青など目立つ色のものにするか、一目でわかるステッカーでも貼っておきましょう。
キーホルダーやスーツケースバンド程度だと見落とされます。

・本当に行方不明の場合

原因としてはタグの欠落で追跡が不能になったなどが挙げられます。
旅行中に戻ってくることはまずなく、仮に見つかったとしても相当な時間がかかるため諦めて補償の手続きに移りましょう。

手荷物の破損

・スーツケース

4輪タイプの車輪は出っ張っている関係上、破損や無くなるケースが多いです。
破損リスクを考えるのであれば車輪部分が保護されている2輪タイプにするか、いっそのことボストンバックと小型のキャリーカートという組み合わせにしてしまうかです。

・人為的に破壊されている場合

税関や保安検査で開封される際に鍵がかかっていると鍵やカバンが破壊して検査するケースがあります(特にアメリカで多い模様)。
この場合、カゴやビニール袋に乱雑に入れられてターンテーブルから出てきます。
ちなみにTSAロックはあっても破壊されることが多いため、航空会社や空港によってはTSAロックの鍵はかけるなといったアナウンスをしているケースも見受けられます。

この場合、航空会社に責任はなく、空港や保安機関も正当な検査行為としているため、携行品損害や手荷物破損の保険に加入していない限り補償はまず受けられません。
クレームカウンターで破損証明書を発行して貰い、後日保険会社などに請求しましょう。

また、カウンターに泣き付けば何かしらかの補償が受けられるかもしれないので、ダメ元で交渉してみましょう。

傾向と対策

・一目で自分のものと判るカバンやスーツケースを利用する

目立つものは取り違え対策として以外でも、捜索時に発見されやすいです。

・名前、住所等の連絡先を記載したバゲージタグを付ける

捜索範囲外に荷物が旅立ってしまった場合に戻ってくる場合があります。
個人情報が気になる場合はバックの内側でもいいので、とにかく開けて気付きやすい場所に封入しておきましょう。

・荷物を預ける際にしっかりと確認する

たまに手荷物タグのシールを間違えて発行している場合があるので、シールに記載されている行先くらいはその際に確認しましょう。

・経由便を利用しない、もしくは乗継地点を考える

ロンドン・ヒースロー空港やパリ=シャルル・ド・ゴール空港などのロストバゲージで有名は空港を乗り継ぎを行うと紛失リスクが高まります。

・紛失して致命的なものは受託手荷物に入れない

貴重品や電子機器類は当然としても、必要最小限の洗面用具や下着類は機内に持ち込んだ方が良いでしょう。
初見の都市で身の回り品を調達するのは結構面倒なものです。航空会社によってはこれら一式を補償として渡してくれる場合もあります。

補償が受けられる条件

以下の状態や物品の場合は原則航空会社側では補償されません。
海外旅行保険は商品や契約内容によります。

  • スーツケース等の鍵、持ち手、車輪及び中身の保護に影響がないレベルの傷、破損
  • サーフボード等の大型のスポーツ用品の破損(航空会社側でも別途保険を掛けることを推奨している)
  • 貴重品や電子機器などの壊れやすいものなど、航空会社側で受託手荷物の内容物として認めていないもの

補償の基準

国際便の補償額の基準としてワルソー条約とモントリオール条約があります。

ワルソー条約が適用された場合、機内持ち込み手荷物は一人当たり最大332SDR※(約49,900JPY)、受託手荷物は最大17SDR/kg※(約2,560JPY)/kgと規定されています。

モントリオール条約の場合は一人当たり破損・紛失・延着の補償額は、最大1,288特別引出権1,500ユーロ又は約1,700米国ドル(約193,600JPY)とされています。

台湾から日本に乗り入れている航空会社は全てワルソー条約及びモントリオール条約を適用するとなってはいますが、どちらが適用されるかは着地とその時の状況による模様。台湾はモントリオール条約が未締結なため台湾着便はワルソー条約に従って処理される可能性が高いと思われます。

ただモントリオール条約を適用してもらうには補償対象の荷物全てに対して価格の証明を行う必要がますが、実際にやろうとすると凄まじい労力と時間がかかり実質不可能に近いので、キロ当たり20USD(証明なしだとこの額が提示されることが多い)で処理されるケースがほとんどの模様。

ワルソー条約・モントリオール条約
https://www.iatatravelcentre.com/e-ticket-notice/1247228950.htm
※Special Drawing Rights(特別引出権)主に国際運送で用いられる国際通貨単位、2020年2月現在1SDR=約152JPY

特別引出権 – Google 検索(各種通貨との計算が可能)
https://www.google.com/search?q=特別引出権

手続き

まず前提として、何かあった場合は自分から要求をはっきりと伝えないと取り合ってすら貰えません。
困っていることや現時点で必要な補償ははっきりと伝える必要があります。
日本語が通じない場合はGoogle翻訳などを使って何とかしましょう(スマホアプリの場合は通信環境がない場合を考えて言語パッケージをあらかじめダウンロードしておく)。

手荷物に何かあった場合は、手荷物受取所にある各航空会社のバゲージ・クレーム (Baggage Claim)カウンターに申し出ます。

ロストバゲージにしても、破損にしても預ける前の荷物の状態がわかるとスムーズに手続きが進みやすいので、荷物を預ける前にスマートフォン等で手荷物を撮影しておくことを推奨します。

桃園空港の場合、バゲージ・クレームカウンターはエバー航空、チャイナエアライン、キャセイパシフィック航空があり、これらの航空会社以外はこの3 つのどこかに業務を委託している形になります(受け付けている航空会社がカウンターに掲示してあります)。

気付かずに入国してしまった後は、航空会社の空港カウンターかサポートセンター等に問い合わせて対応して貰いましょう。解からなかったりカウンターが閉まっている場合は、空港の案内所に問い合わせ先を聞きましょう。
あまりにも時間が経過すると対応して貰えないことがあるので早めに連絡することが重要です(7日以内の申告を条件にしている航空会社が多い)。

関連リンク

各航空会社の荷物トラブルに関するページ

ANA 全日空
https://www.ana.co.jp/ja/jp/international/prepare/baggage/damage_accident/accident.html

JAL 日本航空
https://www.jal.co.jp/inter/baggage/accident/

Peach
https://support.flypeach.com/hc/ja/articles/360020828314-受託手荷物が破損した場合について教えてください

Jetstar
https://www.jetstar.com/jp/ja/contact-us/lost-damaged-and-delayed-baggage

エバー航空
https://www.evaair.com/ja-jp/managing-your-trip/other-information/lost-mishandled-baggage/

チャイナエアライン
https://www.china-airlines.com/jp/jp/fly/prepare-for-the-fly/baggage/lost-damages-baggage

キャセイパシフィック航空
https://www.cathaypacific.com/cx/ja_JP/travel-information/baggage/lost-and-damaged-baggage.html

タイガーエア台湾
https://www.tigerairtw.com/jp/welcome-on-board/baggage

Scoot
https://www.flyscoot.com/jp/baggage-recovery

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