台湾:衛生・病気対策

last update : 2021/12/29

衛生

水道水

基本的に台北市およびその周辺以外は硬水の傾向がある。

また浄水場の出口時点では問題がない水質でも、配水管や建物内の水道管が老朽化していて水質が劣化するケースが少なくないので、やはりそのままでは飲用に適するとは言い難いの現状。

浴用などはそのまま利用するが、飲料水はボトルウォーターを購入する、煮沸する、浄水器を通す等の手間がかかっていることが多い。

台湾の水道水(自來水)硬度
https://chiyatani.net/tw_tap_water_hardness/

食中毒

以前に比べると大分改善してはいるものの、日本と比べると衛生基準が低いと言わざる負えないのが現状。

夜市の屋台でも揚げ物などを再加熱して提供することが多いのは、熱い状態で提供すると同時に食中毒予防の観点もあると思われる。
そのため、使い捨て容器で提供されるものは食中毒のリスクが低いと言える(屋台だとテイクアウトでなくても使い捨て容器で提供されることが多い)

また、カットフルーツなど生のものはある程度のリスクは覚悟しておいたほうがいい。
コンビニやスーパーマーケット等の専用の作業場や工場で加工されたものは、屋台と比べると食中毒リスクは低いと言える。

抵抗力が低い又は食あたりを起こしやすい人は特に注意が必要。

ちなみに2019年に日本からの修学旅行生がホテルのビッフェで集団食中毒という事案が発生している。

台湾での修学旅行中に食中毒か 日本人高校生ら72人に症状 – ライブドアニュース
https://news.livedoor.com/article/detail/17521592/
※情報源:中央社フォーカス台湾

病気

狂犬病

イタチアナグマ等の野生動物の死骸から狂犬病が検出される事例が山間地域を中心に発生しているため、野生動物との接触は可能な限り避けるべきではある。

詳細は下記記事を参照。

台湾:旅行情報観点からの狂犬病について
https://tw.cytn.info/p/taiwan-rabies-info.html

蚊対策

登革热(デング熱)

FORTH|お役立ち情報|感染症についての情報|デング熱
http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name33.html

デング熱に関するQ&A|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dengue_fever_qa.html

台湾ではこれを媒介するネッタイシマカやヒトスジシマカがほぼ全域に生息している(後者の媒介率はやや低い模様)。

特に夏季の高雄や屏東など台湾南部では毎年数千~1万人規模のデング熱患者が発生する。
2015年には台南で大流行し、台湾全土で患者数が2万人、死者が100人を超える事態に発展した。

小黑蚊

殲滅小黑蚊懶人包(注意喚起の記事、患部画像があるので注意)
https://www.facebook.com/notes/露營瘋/殲滅小黑蚊懶人包/1510606742487902/

ほぼ台湾全土、特に新竹・台中・嘉義・花蓮を中心に毎年大量発生する小型の蚊で、一見コバエのようにも見える。
体長が約1.4mmと非常に小さいので目が荒めの網戸はすり抜ける。

デング熱やマラリアなど危険性の高い病気の媒介はないとされているが、痒みや痛みがヒトスジシマカやネッタイシマカより大きいとされる(体質にもよるところは大きい)。

対策

台湾では入口を開放している施設や建物が多く、室内といえども油断ができない。
つまりどこにいても蚊に刺される危険性があるので、虫よけスプレーや電池式の携帯用蚊取り等での対策が必要となる。

ただしスプレー類は飛行機内への持ち込み制限(容量100ml以上は不可)、電子式は電池切れや薬剤の使用期限や保管方法に注意が必要。

また、高雄・屏東・台東などの南部・東部地域は12月上旬でも数が減ってはいるものの遭遇頻度はそれなりに高い。
1月・2月も街中ではほとんど遭遇しなくなるとはいえ、公園など自然が豊かな場所では生き残りが活動していることが多い。


2022/10/28:全体的に微修正

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