台湾:通貨・外幣兌換(外貨両替)

last update : 2023/02/23

クレジットカードに関しての情報は、台湾:信用卡・電子支付(クレジットカード・電子決済)の記事に分離しました。

通貨

単位はNTD(New Taiwan Dollar)。新臺幣、NT$、元(圓)、TWDと表記される場合もある。主に使われている表記はNT$か略してNT、元。

紙幣:1000、500、100
貨幣:50、10、5、1

一般的に流通しているのは上記の7種類。
2000、200、20も存在はするがほとんど出回っていない。角(10角=1元)という補助貨幣も制度上は存在する。

それぞれの紙幣、硬貨の詳細は下記リンクを参照

鈔券|中央印製廠全球資訊網
https://www.cepp.gov.tw/Page?key=000fc

中央造幣廠 | 流通幣
https://www.cmc.gov.tw/Product/List/PST01D01

また、10元硬貨は民国100年以降に発行されたものはデザインが異なっている(上記写真では下のアラビア数字が大きいものが現行デザイン)。

500元以上の紙幣は店舗でも透かしをチェックされたりとあまり使い勝手がよくない。
また自動販売機は硬貨しか使えないものがほとんど。大きめの駅の券売機では100元紙幣→50元硬貨への両替機が併設されていることがある。

小額紙幣や硬貨の確保方法

台湾では特に自動販売機は紙幣の釣銭に対応していないものが多く、100元紙幣すらも利用できないことも少なくない。このためある程度の小銭の確保は必要になる。
また、宿泊施設のコインランドリーを利用するのであれば、それなりの10元硬貨の確保が必要になる。
しかし、空港のATMは1000元紙幣のみ対応のものが多いため、入国直後の小銭の調達はコンビニ等で物を買って崩すことになりがち。ここではいくつかの方法や対策を紹介。

両替機

↑一般的なデザインの両替機(桃園機場内、左の機械)

↑桃園機場内の両替機兼テレホンカード販売機

 

↑桃園機場捷運の券売機の横に両替機

高鐵や桃園機場捷運の券売機の横に両替機が設置されており、これらは1000元や500元紙幣にも対応している。台北捷運の駅の両替機も一部高額紙幣に対応しているものがある。
なお、台鐵の駅の両替機は100元紙幣しか対応していない。

外幣兌換(外貨両替)

日本だと1元当たり3.8円といった感じの表示方法だが、現地では「両替先1単位通貨=○台湾元」という表示になる。つまり上記のレートだと1円=0.2564元になる。1÷表示レートで日本の表示方式に換算できる。

買入(buy)が外貨→台湾元、賣出(sell)が台湾元→外貨。
銀行側がその通貨を買い取りするか、売り出しているかとイメージすると解りやすいかもしれない。

↑桃園機場の両替所の為替レート表示

日本で両替

台湾で行うのに比べると1元当たり0.4~0.8円の手数料が上乗せされるのでレートは非常に悪い。ただ、台湾入国後すぐに行動が可能なことと、使い勝手の良い100元紙幣を用意できるというメリットがある。

また、Travelexの店舗であればMastercardやJCBブランドのカードのショッピング扱いで購入可能。

外貨両替専門店トラベレックス | 日本国内店舗 | Travelex
https://www.travelex.co.jp/stores-by-area

さらに、最近は訪日台湾人旅行客が多い関係で一部の金券ショップでも入手が可能な場合がある。東京や大阪の繁華街の店舗では台湾現地両替レベルのレートで購入できる場合もあるので機会があれば要チェック。

台湾で日本円から両替

空港の銀行窓口

台湾の空港内の銀行窓口では一律でJPY→TWDで30元/回、TWD→JPYで100元/回の手数料がかかる。パスポートの提示が必要になる場合もある。

両替屋

外貨両替専門の金融機関運営の窓口は存在しますが、香港などの街角で見かけるような外貨両替専門店は台湾ではほぼ存在しない。

ホテル・百貨店・土産物屋・茶屋・銀楼(宝飾品)店等

台湾には個人経営も含めて、外貨両替専門店が街中にほぼ存在しないため金融機関以外で両替をするとなると、これらの外国人相手が多い商店を利用することになる。

レートや手数料の有無などはピンキリなので施設によっては銀行で両替する場合よりも安い場合もあるが、語学力や交渉力が求められるため上級者向け。

比較的良レートで無手数料、さらに日本語に対応している商店としては両替商の認可も受けている昇祥茶行が有名か。

昇祥茶行 SHENG SHANG CHA HANG
https://funpass.travel.taipei/store/info/Narv

昇祥茶行 口コミ・写真・地図・情報 – トリップアドバイザー
http://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g293913-d7726238-Reviews-Shengshang_Chahang-Taipei.html

現地の銀行窓口

市中の銀行窓口の手数料は無料~100元以上と差が大きい。支店によってレートや手数料の有無が異なる場合もある。

また、パスポートの提示がほぼ必須で色々書類を書かされたり紙幣の偽造チェック等で結構な時間がかかる場合もあるので余裕を見ること。

市中銀行を利用する際は手数料がかからないという報告が多い臺灣銀行が無難か(買入レートは他行に比べて劣る、逆に売出レートは良好な模様)。郵局も無手数料でそこら中に店舗があるので利用はしやすいが、レートが劣るのと窓口でほぼ中国語以外通じない点は注意。

台湾のATMから引き出す

為替レートは基本的に各国際ブランドのものが適用される。
JCBはATMによってはJCBとCirrus(MasterCard)を選択できる場合もある。
レートは若干ではあるがCirrus(MasterCard)が良い傾向にある。

台湾国内であれば、銀行設置のATMであれば現地ATM手数料は基本的にかからないが、
コンビニ設置のATMは20~50元程度の手数料がかかる。

また、郵局のATMは日本発行のJCBブランドのカードでは引き出しができないので注意(株式会社JCBカード発行、セディナ発行OMC-JCB、VIEWカード発行JCB、三菱UFJニコス発行MUFG-JCBで2015/6に利用できないことを確認)

Exchange Rate Calculator | Visa
https://www.visa.co.uk/support/consumer/travel-support/exchange-rate-calculator.html

Mastercard Currency Converter | Currency Exchange Rate Calculator
https://www.mastercard.us/en-us/personal/get-support/convert-currency.html

海外でのお取り引きにおける基準レート | JCBブランドサイト
https://www.jcb.jp/rate/jpy.html

ATMの操作方法

※ATMによって順番が前後又はスキップする

1. カードを挿入する
2. 表示する言語を選択する
3. PIN(暗証番号)を入力、入力欄が6桁ある場合は後ろに0を2つを入力
4. 取引種別を選択する 「WITHDRAWAL」→引き出し(デビット・キャ ッシュカード) 「CASH ADVANCE」→キャッシング、 クレジ ットカードは選択できれば後者
5. 口座種別を選択する クレジットカード:「CREDIT (ACCOUNT)」 VISAデビット、国際キャッシュカード:「SAVING (ACCOUNT)」→普通預金口座 「CHECKING (ACCOUNT)」→当座口座 利用している口座を選択する
6. 利用するネットワークを選択する  VISA又はPLUS→表示通り又はPLUS MasterCard→表示通り又はCirrus JCB→表示通り又はCirrus AMEX・Diners→自動判別?、台湾では花旗銀行(CitiBank)でのみ取引可能
7. 金額を選択又はNT$100単位で入力する。端末によっては1000単位しか受け付けないものもある
8. 明細を印字する場合は「列印」を選択
9. 続けて取引するかの案内が出る場合があるので画面又はテンキーのキャンセルボタンを押し、返却されたカードを受け取る

ATM利用の注意点

・請求までのタイムラグ
明細がカード会社に上がってくるまで2~5日程度かかるため、急激な円安があるとタイムラグのせいで悪いレートを掴む羽目になる。

・利用リスク
ATMにカードを突っ込むという時点で(他国程ではないにしろ)スキミングやカードがATMに飲まれるリスクが付きまとう。前者は人気が少なく道路に面してオープンな端末を利用しない、後者は連続して同じ端末を利用しないことと操作が解からなくなったらキャンセルすることでだいたい回避は可能。
現地で必ず利用できるという確証がない。現地の銀行ネットワークとカード発行会社の相性(?)が悪いと何故か通らないというケースが海外だと少なくない。

・利息、手数料
キャッシングなので当然返済が完了するまで利息がかかる。
また、一部カード会社(三井住友カード及びVJAグループ、SAISON等)やVISAデビットカードの場合は最大220円の引き出し手数料が別途かかる。
さらにキャッシュカードや一部のデビットカードでは220円の手数料に加えてレートの3%の上乗せ、新生銀行だと引き出し手数料はかからないがVISAインターが定めたレートに4%上乗せされるので引き出し金額や引き出し頻度によっては手数料がかなりかかる。

関連記事

台湾:信用卡・電子支付(クレジットカード・電子決済)
https://tw.cytn.info/p/taiwan-payment.html

海外決済取扱手数料の安いカード
https://cytn-blog.blogspot.com/2020/05/overseas-banking-low-fee.html

関連リンク

各銀行レートの一覧
http://www.taiwanrate.org/exchange_rate.php?c=JPY#.Vmly4UPE3sJ

主要銀行のレート

台湾で現金を両替する場合は買入が外貨→台湾元賣出が台湾元→外貨で、現金の場合は現鈔の項目のレートが適用される。数字が大きくなるほど外貨側が有利なレートとなる。

また、「銀行名 匯率」で検索すると各金融機関の為替レートのページが出てくる。
各店舗で両替する場合はWebページにあるレートと異なる場合もあるので注意。

臺灣銀行
http://rate.bot.com.tw/Pages/Static/UIP003.zh-TW.htm

彰化銀行
https://www.chb.com.tw/chbib/faces/po/po01009/PO01009_1.jsp

兆豐國際商業銀行
https://www.megabank.com.tw/other/bulletin02_02.asp

中國信託商業銀行
https://www.ctbcbank.com/CTCBPortalWeb/toPage?id=TW_RB_CM_ebank_018001

土地銀行
https://ebank.landbank.com.tw/infor/infor.aspx?__eventtarget=querycurrency

第一銀行
https://www.firstbank.com.tw/A5.1.2.1.html

華南銀行
https://ibank.hncb.com.tw/netbank/pages/jsp/ExtSel/RTExange.html

台北富邦銀行
https://ebank.taipeifubon.com.tw/B2C/common/Index.faces

國泰世華銀行
https://www.cathaybk.com.tw/cathaybk/personal_info07.asp

聯邦商業銀行
http://rate.ubot.com.tw/page001.asp

中華郵政
https://ipost.post.gov.tw/webpost/CSController?cmd=POS1002_1&_SYS_ID=B&_MENU_ID=179&_ACTIVE_ID=183


2023/2/23:リンク修正、画像追加、全体的に微修正
2022/6/26:画像追加
2021/2/1:記事名と内容を「台湾:外幣兌換・信用卡(両替・クレジットカード等)」から「台湾:通貨・外幣兌換(外貨両替)」に改稿(現在作業中)

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