台湾:電子票證(交通ICカード)
last update : 2023/09/06
基本情報
售卡(カード購入)
カード購入時には原則としてカード代金+100元以上100元単位の入金が必要。
台北捷運の駅や空港内にあるカード販売機は入金なしカード単体で購入できるものもある。
カード代金は基本的に100元だが、キーホルダー型やキャラクターものは価格が異なる場合がある。
購入は捷運駅の窓口、又はコンビニのレジ横に無造作にカードが置いてあることが多い。在庫管理がいい加減なので売り切れていることもよくある。
桃園機場
桃園機場捷運服務(入境區のサービスカウンター)
上の画像は深夜0:30頃の撮影、深夜早朝は閉まっている
桃園捷運の販売機又は窓口
※2023年6月現在、桃園捷運の機場第一航廈站の券売機で購入できる悠遊卡と一卡通の発売額は500元(残高400元、カード代100元)となっている
桃園機場ターミナル内の便利商店(7-ELEVEN)
↑第1ターミナル地下の7-ELEVEN(24時間営業)
↑7-ELEVENのレジ前のカード売り場、キャラクターものの造形カードは販売価格が250元とかの場合もある
上の画像のようにレジ前に色々な券面のものが並んでいる。
購入時に100元以上の加値が必要(カード価格+加値額面)
桃園機場バスチケットカウンター付近のカード販売・加値機
↑写真は第一ターミナル、悠遊卡販売・加値機は右から2番目
台北松山機場・高雄小港機場
旅客ターミナル内の便利商店(7-ELEVEN、全家便利商店)や直結している捷運の駅窓口で購入可能
駅・交通拠点・市中・その他
バスターミナルやバス運行会社の営業所、ICカード発行事業者のカウンター、便利商店(コンビニエンスストア)
台鐵は窓口ではカード発売は基本的に扱っていないため、駅併設の便利商店を利用する。
↑台鐵の券売機
↑台北捷運の券売機
↑台北捷運の悠遊卡のカード発売・加値機
日本で購入
・台湾のショッピングサイト
PChome(悠遊卡・一卡通)が国外発送に対応している(配送日数と料金に注意)
※博客來(愛金卡のみ)は海外発送に対応していないものが増えた様子
台湾オンライン書店、台湾→日本への発送情報
https://cytn-blog.blogspot.com/2022/03/taiwan-online-bookstore.html
※台湾の主要オンラインショッピングサイトの利用方法まとめ
・Amazon.co.jpやメルカリなど日本で利用できるショッピングサイト、オークションやフリマサービス等
※カードの状態や信頼できる出品者であることをよく確認することを強く推奨
破損や完全に利用不能な状態というケースはまずないと思うが、残高相違・ロック状態・降車ペナルティ付きなどのトラブルは十分に考えられるため(記名式カードの譲渡は当然アウト)
筆者的にはコレクションなど非使用目的以外での利用は非推奨。
加値/儲値(リチャージ)
捷運站(MRT駅)
窓口・券売機・加値機で可能。
台北捷運と高雄捷運の券売機は1元単位で可能なので硬貨の消費に便利。
台鐵車站
窓口、新型券売機で可能。100元以上10元単位。
無人駅では実質不可能。車内での加値はできない。
長距離を乗車する場合は残高に注意。
便利商店(コンビニ)
レジにて100元単位で可能。
捷運站や主要な台鐵の駅がない地域ではこの手段に頼ることになりがち。
バスターミナル、バス運行事業者の窓口・営業所
基本的に窓口で100元単位となるが、都市中心部のバスターミナルのカウンターでないと対応していないことが多い。
カード発行事業者のサービスカウンターを兼ねていることもある。
國光客運のバスターミナルでは悠遊卡の販売・加値機が設置されている場合がある。
利用上の注意点
物販利用
日本のSuicaやICOCAのような交通系ICカードのように、共通利用はなされていない(個別に複数加盟しているだけ)。
店舗で利用した際はレシートが電子化(電子發票)され、店員に「需要發票嗎?」(Xūyào
fāpiào ma? チーヤオ ファーピャオ
マー?)等と紙のレシートが必要が聞かれる。
電子化されたレシートは後日コンビニのマルチメディア端末やスマートフォンアプリ等で確認が可能。
電子發票介紹 7-ELEVEN
https://www.7-11.com.tw/service/e_invoice.asp
物販利用を考えるのであれば利用可能加盟店の関係で、現状は悠遊卡一択となるかと思われる(一卡通や愛金卡しか使えないというケースは稀)。
残高マイナス状態
公共交通利用に限り一定まで残高を超えての利用が可能。
但し、残高がマイナスになった時点でカードにロックがかかり、残高が1元以上になるまで加値を行わないと解除されない。
台鐵
悠遊卡は60元、その他は65元まで(但し、車内検察の段階で精算を促されることがある)
市區公車
悠遊卡に限り可能、運行エリアと運賃形態(段票制・里程収費)によって異なる
公路客運・國道客運
原則不可の模様
交通部臺灣鐵路管理局>旅客服務>電子票證乘車
https://www.railway.gov.tw/tra-tip-web/tip/tip00C/tipC14/view
※「16. 票卡允許餘額負值」の項目を参照
常見問題-悠遊卡股份有限公司
https://www.easycard.com.tw/faq?cls=&keywords=大眾運輸交通工具
常見問題 – iPASS一卡通
https://www.i-pass.com.tw/Faq/Detail/15e4e9f3-d102-4059-bba5-1bdff4b813d5
鎖卡・解卡(カードのロック・解除手段)
一定期間(2年?)利用がないとロック(鎖卡)がかかる場合がある。
台鐵及び捷運の窓口や券売機の加値で自動的に解除される場合もあるが、解除されない場合は捷運の駅窓口や各カードのサービスカウンターなどで解除手続きを行う必要がある。
また、台鐵、捷運及び一部の輕軌、市區公車(市バス)ではほぼ全ての路線で乗降両方で車内の読み取り機にかざす必要がある。
降車時にかざし忘れるとロックがかかったり、次回乗車時にペナルティとして初乗り運賃分が追加で差し引かれる場合があるので注意(残高不足時はロックがかかる)。
この場合はバス運行事業者の営業所、捷運の駅窓口や各カード発行事業者のサービスカウンターなどで解卡(ロック解除)を行ってもらう必要がある。
ロックの原因によっては解除手数料がかかる場合もある。
台鐵の無人駅などの出場時にエラーが表示された場合はコールセンターや次の列車の乗務員などに問い合わせるか、それが難しい場合は駅名と時刻などが解るような状態の写真を撮影しておく(時刻は画像ファイルのExif情報で代用)など、証拠を残して後日窓口で対応してもらう。
紛失・盗難・再発行
原則記名式カードのみ可能。
なお、記名式カードの発行には居留証が必要。
一般的な海外旅客は、無くしたら実質再発行不可なので管理に注意。
発行事業者・券種
悠遊卡(Easy Card)
発行から20年以上経過した悠遊卡は経年劣化等を理由として利用ができなくなる(猶予措置あり)
詳細は下記リンクを参照
悠遊卡(Easy Card)、使用開始から20年経過したカードが利用不可に
https://cytn-info.blogspot.com/2022/01/20.html
利用可能範囲:https://www.easycard.com.tw/use-range
台湾ではお馴染みとなっている台北捷運から始まった交通乗車ICカード。
最近は様々な公共交通機関での対応が完了したので台湾のほとんどの公共交通機関で利用できるようになった。
店舗・物販利用は有名どころの小売・飲食チェーン店であれば使えるといった感じではある。
このカードは大きく分けて2種類あり、デポジットあるタイプとないタイプが存在する。
前者は台北捷運の窓口や券売機で購入できる標準柄のもの、後者は記念柄などそれ以外の場所で販売されているもの。
デポジットありのタイプはカード代金100元がそのままデポジットになっており、交通利用の場合に限り1回だけデポジットの部分の金額(最大100元)を下回ることが可能。残高照会をすると当然残高はマイナスになっているので残高1元以上になるようにリチャージを行うまでロック状態となる。
また、一定の条件を満たしていれば退費(カードの払い戻し)時に全額戻ってくる。
なお、デポジットありタイプはどうやら再利用しているようでカードが著しく汚損している場合はデポジットが戻ってこない模様。
→2016/8よりデポジットタイプの販売は終了。払い戻し対応は従来通り継続。
払い戻しは20元の手続費がかかるが、カード購入から5回以上利用し、3ヶ月以上経過している場合は免除になる。これはデポジットなしのタイプも同様。
一卡通(iPASS)
利用可能範囲:https://www.i-pass.com.tw/Range
こちらは高雄捷運から始まった交通ICカード。
利用範囲は悠遊卡とほぼ同じ感覚で利用できるが、物販利用では悠遊卡の方が利用範囲は広い。
というよりも、最近まで悠遊卡と競合しない加盟店開拓の仕方を行っていたようで両方利用できる店舗は意外と少ない。
払い戻しの手続費は悠遊卡と同じく20元かかり、カード購入から5回以上利用し、3ヶ月以上経過している場合は免除となる。
ちなみに高雄捷運のIC利用による割引は一卡通以外は2016/9/30までのキャンペーン扱いとなっています。他にも南部地域では旗津フェリーのように一卡通のみ割引が適用されるケースがちらほらあります。
→最近は券種関係なくICカードで一律割引というケースがほとんど
常用車票 高雄捷運
https://www.krtco.com.tw/ticket_info/ticket-info.aspx
高雄市輪船股份有限公司
http://kcs.kcg.gov.tw/07te01-0201.php
愛金卡(i cash)
利用可能範囲:https://www.icash.com.tw/Home/Point?type=Point2
公共交通利用可能範囲:https://www.icash.com.tw/Home/Point?type=traffic
当初は統一超商(7-ELEVEN)の接触ICカード型電子マネーとしてスタートして、2014年に現行の非接触型のi
cash2.0としてリリースされた。
感覚的には列車にも乗れるnanacoといった感じ。
カード発売箇所は統一超商以外にmisterDonut、高雄捷運の駅窓口(売り切れていることが多い)、桃園機場到着ロビーにある電子票證カウンターなど。
ちなみにこのカードもデポジットはない。
統一超商以外では同グループ企業の康是美(COISMED)や家樂福(carrefour)、統一集團とのコングロマリッドで台湾へ進出してきた飲食チェーン店(misterDonut、Starbucks等)での対応が進んでいる。
またこのカードは物販で利用するとOPENPOINTというポイントが貯まる。
1元につき1點(ポイント)貯まり300點で1元の割引が受けることができます。基本還元率は0.33%となる。
7-ELEVEN(統一超商)では日本のコンビニと同じく割引やボーナスポイントの付与があったりするので良く利用する方は持っておいても良いかもしれない。
OPENPOINT
https://www.openpoint.com.tw/
有錢卡(HappyCash)
https://www.happycashcard.com.tw/
2022/10/31をもってサービス終了予定
HappyCash有錢卡終止業務公告
https://www.happycashcard.com.tw/corporate/bulltin/in.do?id=20220512113636210782
利用可能範囲:https://www.happycashcard.com.tw/corporate/store1.do
遠東集團の発行している電子マネーで、「遠鑫卡」と呼ばれることも。運用開始が2014年とかなりの後発の電子マネーではある。
利用可能店舗はまだ狭く、遠東集團運営のショッピングモール、遠東百貨や太平洋SOGOと遠傳電信のショップ程度。
ちなみに一部のカードはHAPPY GOというポイントプログラムが利用でき、全家便利商店等で付与、利用が可能(有錢卡による決済は現時点では未対応な模様)
HAPPY GO快樂多一點
https://www.happygocard.com.tw/
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https://tw.cytn.info/p/tpe-airport-bus.html
台鐵(台湾鉄道)
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台湾:公共自行車(公共シェアサイクル)
https://tw.cytn.info/p/taiwan-public-rental-cycle.html
桃園機場捷運の交通ICカード券売機
https://chiyatani.blogspot.com/2019/06/tymetro-iccard-vending-machine.html
2023/9/06:リンク更新、写真追加・差し替え、全体的に修正
2023/6/19:最新情報反映、各交通機関の利用可否一覧表を削除
2022/9/30:リンク更新
2022/4/1:有錢卡(HappyCash)終了について追加
2021/5/9:加値/儲値、利用上の注意の項目を追加
2021/4/20:写真追加
2021/4/9:対応状況更新、運行事業者のリンク追加・更新
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